MacにDUALSHOCK 4をペアリングし、PS4はリモートプレイ経由の操作で遊ぶという選択肢
macOS Catalina(と、iOS/IPadOS 13)では、システムレベルでDUALSHOCK 4及びXbox One ワイアレスコントローラーが(他のMFi認証済みコントローラーと同様に)Bluetooth経由で利用可能になった。
しかし、(Xbox Oneコントローラーはともかく) DUALSHOCK 4は普通はPS4にペアリングしてあるものであり、Macで遊びたいときはMacにペアリングして、PS4で遊びたいときはPS4でペアリングして…と毎回ペアリングし直すのは結構手間である。
ところが、macOS版PS4リモートプレイでは、OSのアップデートに追従する形でBluetooth経由でDUALSHOCK 4が使えるようになった。
(PS4リモートプレイ)バージョン3.0で更新される主な機能:
https://remoteplay.dl.playstation.net/remoteplay/lang/jp/#Macより
しかも、macOS版は、iPhoneやiPad版のリモートプレイとは違ってフル機能が利用できるのである。
なので、ちゃんとカラーLEDの色も変わるし、タッチパネルも操作できる。また、ウィンドウがアクティブでなくてもコントローラーの入力は受け付けてくれる。
となると、一個のDUALSHOCK 4をMacとPS4で使いたいときに、「PS4はリモートプレイ経由で操作する」という選択肢が出てくる。
図としてはこういう感じになる。
実際、それが実用に耐え得るのかを試してみた。
結論としては、「PS4とPCを両者とも有線LANで繋げばわりと実用可能」という結果になった。
PS4とPCどちらかもしくは両者が無線LAN経由での接続になると、環境によってはたまにコントローラーの入力が抜けたり遅延したりすることがあるので、入力タイミングが大事な音ゲーやシューティング系はおすすめできない。ADVぐらいなら全然いいと思う。
なお、リモートプレイの画面はそれなりに遅延があるので、音ゲー等は厳しい。あくまでリモートプレイは操作の転送用として、ゲームはPS4からHDMIで出力している画面を見てするように。
家庭用DIVAはそんなに得意ではない (というか買おうとしたらSwitch版出るという予告があったので待っている) のであまり参考にならないと思うが、一応リモートプレイ経由で操作した時の Project DIVA のスクショも貼っておく。
それはそれとして、macOS版PS4リモートプレイが(マルチプラットフォームアプリでありがちなElectronとかQtとかそういう類ではなく)ちゃんとしたCocoaアプリなので体験が良い。サブピクセルレンダリングがおかしかったり、フォントがおかしかったり、フォントの描画がシステムと地味に違って鼻に付いたり、ボタンの色が地味に違ったり、といったことから無縁でいられる。最高。
ちなみにソフトウェアキーボードが出る場面ではMac側にテキストエリアが出て自由に編集できる。ということは当然AquaSKKも利用できるので、キーボードで日本語を打つと自然と漢字やカタカナを打ち始める時にShiftを押してしまうという人にもおすすめ。
(PS4の画質が悪いのは意図的。画面を見ないなら画質を上げても無駄に帯域を食うだけなので設定を下げている。)
唯一の難点として、
という制約がある。一応キャプチャーボードを用意するという手はあるが、まあこればっかりは仕方ない。さすがに操作専用ソフトは出さないだろうし…